家族には誠意ある説明を

看護師をしていると、患者さんの容体が急変してしまう場面に遭遇することがあります。

患者さんの急変が怖いと感じている看護師も少なくありません。

特にそれが自分の受け持ちの患者さんであった場合、自責の念にかられてしまい、中にはそのプレッシャーから退職してしまう看護師もいます。

特に新人看護師のような看護師経験の少ない人ほど、自責の念を抱きやすいと考えられています。

確かにちょっとしたミスや報告・伝達の漏れが原因で、患者さんの容体が急変し、時には命を落としてしまうケースもあります。

突然のことで、家族からも責められ、いたたまれなくなる気持ちも理解できます。

しかし大切なのは、急変をした後でできる限りの対処をすることです。

医師への報告や他の看護師にただちに連絡をし、何に誤りがあったのかを素直に報告することで、適切な処置ができ、患者さんが一命を取り止める場合もあるでしょう。

また、患者さんの家族に対して誠意ある説明を行うことも大切です。

患者さんの家族の中には突然のことに動揺し、医療スタッフをひどく責める人もいますが、その場合でも医師や病院側にきちんと経緯を説明した上で、看護師としてできる限りの対応をしましょう。

何より、自分を責めるのではなく、同じミスを繰り返さないための対策をすることが求められます。

ベテラン看護師の多くが患者さんの急変に直面した経験があります。

一人で悩みを抱えず、信頼できる先輩看護師に相談をすることも悩みの解決につながります。

看護は一人ではなく、チームで行うものだと認識することも大切です。